Take
【後編】English for work, work towards life〜私の人生を変えた英語学習〜
前回の記事では、稲福 加奈さん(以下Kanaさん)の自己紹介や現在行っているフリーランスとしてのお仕事、働き方を紹介しました。
この後半記事では、Kanaさんが交換留学までに行ったオススメ学習方法や、英語にまつわる事を様々な切り口で迫ります!
そして最後に、これからのKanaさんのビジョンを伺いました。
★Kanaさんプロフィール★

■ Name:稲福 加奈
■ 所属:フリーランス
■ 座右の銘 :約束は小さく。結果は大きく。
■ Hobby:ブログ。ジャックラッセルテリアのフィンと川や海、山にいく。
沖縄のトレンド情報探し。
スピーキングは「英語独り言」が効果的!?

(大学時代のKanaさん)
ーーKanaさん、後半も引き続きよろしくお願いします!
前回の記事では主にKanaさんが今携わっているお仕事やフリーランスとしての働き方を伺いましたが、後半ではいよいよ「英語学習」に関して深堀りをしていきたいと思います。
ーーよろしくお願いします!
前半の記事で最後の方に話した通り、外大で英語を勉強することになったは良いものの、帰国子女ばかりのクラスに入れられて危機感を感じた話はしましたね(笑)
そこから1年間覚悟を決めてがっつりと英語を勉強しました。
ーーどうやって英語力を身に着けたのですか?国内だと特にスピーキングの機会はなさそうですが・・?
ーーこれは私のブログ にも書いてあるのですが、大学の時に毎日行っていたのが「自分で自分に電話する(英語)」です。
ーー「自分で自分に電話する(英語)」ですか?
ーーはい。学校などの帰り道に携帯を耳に当てて、電話をしてるフリをするんです。1人で英語をブツブツ話しているとさすがに周りからの目線が気になるので(笑)そうやって今日あったことや、自分がアウトプットしたい表現フレーズをひたすら英語で話かける。という学習方法です。
ーーいわゆる「英語独り言学習」ですね。効果はありましたか?
ーーはい、ありました。これは本当にオススメできる学習方法です。しかも1人でも出来るので気軽にいつでもできます、やはり英語は話さないと身につかないですからね。
特に発音は話せないと聞けないし、逆もしかりです。とにかくアウトプットの機会を作ることが大切ですね。あとは、リーディング対策として英語の本を読んでいましたね。
ーーリーディング学習では、どういったことを心がけていましたか?
ーー私が意識していたのは、
・分厚すぎない本を選ぶこと
・側には単語帳を用意すること
・最初の5ページは、知らない単語を見逃さないこと
・次の5ページは、知らない単語は予想するだけ!とにかく読み進めること
この4つです。あとはたまに口に出していたりしました。(詳しくはコチラ!)
ーーなるほど。自分も留学していた時にはよく現地の図書館に行って英語で書かれた漫画を沢山読んでいましたね・・・!
ーーそれは新しい!やっぱり英語勉強においては「楽しむ」ことが重要ですよね。英語って知らない単語とかフレーズが出てくる度に辛いんですよね(笑)
ーーめっちゃ分かります(笑)特に最初の方とかは知らないことだらけで何度挫折しそうになったか(笑)
ーーだからこそ、自分が飽きない学習をすることが継続のカギになってくると強く思います。またその方法が複数あると、なお良しですよね。
まずは英語学習を「楽しむ」こと!

ーー英語学習に限らずですけど、やはり何かを始めるにあたってはまずは「楽しむ」ことが重要ですよね。そもそも、Kanaさんの過去を振り返った時に「英語」というものに触れることになったキッカケは何でしたか?
ーー私の兄が洋楽好きだったことがキッカケですかね。それに触発されて私も洋楽や洋画を見るようになりました。
大学の時、英語学習を真剣に初めて6ヶ月ぐらい経った時に、初めて英語の夢をみたんですね。それが私にとってのブレイクスルーになり、「あっ、英語話せるじゃん自分!」と大きな自信になりました。
そこからは英語を勉強することや、英語”で”何かを勉強することが楽しくなりましたね。
ーーそれまでは多大な努力をされたと思うんですが、何がKanaさんの英語学習におけるモチベーションになっていたんですか?
ーーまずは「交換留学に奨学金で行けるレベルまでの英語力を身につける」という明確な目標があったのが大きいですね。あとはクラスの友達に負けたくないという気持ちや、せっかく外大に入ったんだから!という意地もありました。
それらは自分にとって良い意味でのプレッシャーとなり、目標達成に向けての原動力になったと思います。
ーー英語学習において「目的や目標が明確かそうでないか」は本当に重要ですよね。ONE WAYの英語コーチングでもその部分を重点的に、コーチングセッションを通じて一緒に目的と目標を決めています。
ーーそうですね。あとはアウトプットの機会を作ることが大切ですね。インプット(文法や単語)の勉強だけでは発音などは身につかないですからね。
ーー文法や単語に関してはどうやって勉強したんですか?
ーー大学に入ったのが4月で、その少し前がセンター試験だったのでそれまでの受験勉強の蓄積があったおかげという部分もあります。grammar(英文法)は周りの得意な友達に聞いたりしていました。
ーーONE WAYの英語学習の考え方としては、まずは英単語や文法などのインプット部分の基礎をつけないと聞く(リスニング)もできないし、話す(スピーキング)もできないという考えに基づいてカリキュラム作成を行っていますが、そこに関してはいかがですか?
ーーTakeさんの仰る通りだと思いますし、それに加えて少なくとも同時進行でアウトプットの機会も入れた方がいいですね。その部分はやはり最初に培っておかないと後々厳しくなると思います。
私もたまにプライベート英会話レッスンを行うのですが、発音やフレーズ、英会話を教えていても、ある程度の単語や文法などの基礎知識がないと学ぶスピードが遅くなるという部分はあります。
英語学習初心者がスピーキングを第一優先にするとなると、アウトプット同時進行でインプットとして基礎知識を学んでいかないと難しいですね。
コロラド大学での留学を通して学んだ3つのコト

ーーアメリカ・コロラド大学への交換留学はいかがでしたか?その経験を通して得たことは大きく分けるとどんなことがありますか?
ーーまず1つ目英語学習に関して「必ずしも留学しなくても英語力は身につけることができる」と気づきました。
私自身の英語力も、留学をしたから伸びた!というよりは、留学前に必死に勉強した1年間の伸びの方が圧倒的に大きかったですね。
だからこそ、留学前の”準備”は本当に大切だと思います。
英語を学びにいく目的で渡航するのではなく、英語はある程度出来たうえで「英語を使って学ぶこと」ができれば、現地で得るもの(カルチャーや知識など)もより深く、大きくなるのかな。

ーーなるほど。僕も本当に留学やワーホリ前の語学準備は何よりも重要だと思います。それが出来たか、出来なかったかで”成功”か”失敗”の大きな分かれ道になりますよね...。他にはありますか?
Kanaさんーー他には地元の沖縄を、日本という国を一度出てみることによって「自分の選択肢の幅が広まった」ことですかね。
今のフリーランスとしての生き方にも少なからず影響していると思います。 あとは今まで自分が生きてきた環境を出ることによって、もっと地元の沖縄が好きになりましたね。もし大学進学で沖縄を出ていなかったら?留学に行ってなかったら?と考えると、今こうしてUターンして帰ってきている自分は想像できません。
そういうわけで、沖縄という私の地元の魅力やポテンシャルを再認識することのできた経験になりましたね。
これからのビジョンについて

ーーこれからのご自身のビジョンや、やりたいこととしてはどんなものがありますか?
ーー先程の話に付随するのですが、沖縄の人は才能に溢れた人は多いのですが、一度出てしまったら帰ってこない人も多いんです。
沖縄に帰ってきた今の私として、次の世代の人たちに向けて「フリーランスという働き方があるんだよ」とか「海外に出たらこういうことが出来るんだよ」などをメディアやライティングを通して発信していくことが、1つの私にとってのミッションかなと思っています。
だからこそ留学経験は本当に私にとって大きかった出来事だし、少なからず今の私をサポートしてくれているのは「英語」という言語かなと思っています。
ーー僕自身も滋賀県という地方の田舎出身なので、そこはすごく分かります。
地方だとやはり地元進学や就職が大多数を占める中で、どちらが良い悪いとかはありませんが、もっと地方の若者は外に出るべきなのかなと思いますね。
ーーそういった点で「教育」の重要性は日々痛感させられます。
沖縄は他の都道府県と比べると特殊で、米軍基地があるんです。
国と国との取り決めや、県民と基地側とのしがらみや対立はあるものの、そこが解消されれば、子どもたちの英語学習や国際交流という観点でも、もっと有効活用できるとかなと思います。
ーーとなると、Kanaさんはこれからも沖縄に住み続ける予定ですか?
ーーいえ、これから沖縄にずっと住む予定はないです。ただ沖縄に関係する仕事ができればと思っていて、もしかしたらここ数年で東京だったり海外に拠点を置いて生活する。なんてこともあるかもしてないですね。
近い目標として私自身の中にあるのが「沖縄の観光に対するあり方」を変えていきたいと思っています。
例えばコロナ禍で沖縄の観光収入は著しく減少していて、実際に那覇市国際通りでも多くのお店が厳しい状況に直面しています。
だからこそ、これからの観光業のあり方を変えていく必要があるのは間違いないです。なのでサステイナブル(持続可能)な、一時的な観光サービスではなく、ずっと残っていくといった別の切り口で沖縄観光について考えていく必要があると思っています。
そこで自分が何ができるか?を考えた上で思い浮かんだのが「雑誌」の制作です。
ーー「雑誌」ですか?
ーーはい。今私が運営している外国人向け沖縄観光メディア(@_okibabe)と紐付けて、サステイナブルな事業サービスを展開している企業や人を取材したいと思っています。
最終的にはウェブ媒体になるのか、紙媒体になるのかは分からないですが、そういった雑誌を作りたいなというビジョンがあります。
他にも、沖縄で活動しているフリーランスの人や社長さんを取材する「社長メディア」を作り、沖縄で就職活動をする人の助けになればと思っています。
とりあえず今はこの2つですかね。
ただ英語はこれからも世界に発信するという点で、継続して使っていきたいなと思っています。
ーー最後に、これからKanaさんのように英語を使って仕事がしたいと考えている人、留学を検討している人などにメッセージをお願いします。
ーー英語は身につけていたほうがやはり得だと思います。
英語力を身につけることによって私自身「出会える人」や「自分の選択肢」を大いに増やすことができました。 だからこそ、英語を一つの「武器」として身につけることはこれから先の人生においてきっとプラスに働くはずです。
Editor's note〜編集後記〜
記事中にKanaさんが仰っていたように、英語勉強においてはまずは「楽しむ」ことが何よりも重要です。 洋画、洋楽、海外のYoutuber...etcなど、皆さんにとっての趣味を英語と掛け合わせると、学習継続の大きなモチベーションになると思います。
またKanaさんの「必ずしも留学しなくても英語力は身につけることができる」という言葉が僕にとって印象的で、例えば「日本で生活しているとアウトプットの環境がない」とよく言われます。
しかし、記事中にあった英語独り言や、いまやオンライン英会話、オンライン留学など場所問わず英語を話す機会はたくさんあります。 そういった点で「いかにその機会を自分自身で生み出せるか?」はスピーキング力の向上において重要になってくるのではないでしょうか?
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その他ONE WAYインタビュー記事はコチラ
(取材/記事執筆 ONE WAY TAKE)